人はなぜ歳をとるにつれシワが出てくるのでしょうか、なぜ痛みがあちこちに出てきて、身体が老化していくのでしょう。
老化とは、「年齢を重ねるにつれて、体のあちこちの細胞が傷ついて本来の働きをしなくなり、細胞の再生力も弱くなる」ということです。
人は長い間、ありとあらゆる科学的知識を駆使しながらこの不思議な現象を解明しようとしてきました。
これまで老化のメカニズムは、
の三つによって説明されてきました。
しかし、様々な研究から浮かび上がってきた老化に関する二つの学説が現在注目を浴びています。
細胞プログラム説
最初の学説は、人の細胞には、はじめから生物時計(バイオロジカル・クロック)がプログラムされており、細胞が再生出来る寿命が設定されている、というものです。
この学説はレオナルド・ヘイフリック博士によって公表されたもので、プログラムされた細胞プログラム説として広く認識されています。
分子障害説
二つ目の学説は、1950年半ばに Denham Harman 医学博士が発表したもので、人の細胞は時間とともに
フリーラジカル と呼ばれる破壊分子により、酸化され、次第に衰えてゆく、つまり老化していく、という酸化による分子障害説です。
体内に侵入した、または体内で生成された フリーラジカル(活性酸素)
により、体細胞や組織が破壊され老化してくというものです。ここでは、「酸化」と呼ばれるプロセスが老化の原因であるとされています。
つまり「老化を引き起こす主な原因は、体内で発生した活性酸素であり、それが体の細胞を酸化させている」というものです。
各細胞が、細胞の中にある小器官のひとつミトコンドリアで生物の活動に必要なエネルギーを作り出す際フリーラジカルが生まれてしまうことがあります。この酸化体副産物は、生体内のDNAやタンパク質、脂質(脂肪分)にダメージを与えます。その結果、脂質過酸化反応が起き、過酸化反応は細胞膜構造に障害を与え、癌の発症や遺伝子の突然変異、老化現象などが誘発されるのです。
フリーラジカルによりDNA(遺伝子)が傷つけられた場合、細胞に突然変異が起きたり、細胞が死んでしまったりします。
しかし、我々の身体はこういったダメージや老化現象を修復するための酵素を生成することが出来ます。
ですが、これにもやはり限界があり、細胞が古くなってくると、DNA修復力も弱まり、破壊されていく速さの方が上回ってきます。その結果として歳月と共に我々の身体は老化していき、最後に死を迎えるのです。
フリーラジカルによる老化を遅らせるためには、食品や補助食品(サプリメント)などから「抗酸化物質」(フリーラジカルによる破壊から身体を予防すると言われている化合物)を摂ると良いと言われています。

現在、科学者たちの研究の主流は病気の治療ではなく、老化のプロセス、老化そのものについてです。
老化とは、弱くなった細胞がどんどん破壊されていき、それが身体と精神の退化へとつながっていくことですが、今の科学では避けられないことではありません。老化を遅くする、あるいは逆行させる物質を科学者はすでに発見しています。
老化はその進行を防ぐことができます。若さと活力を保ちながら長生きすることは可能なのです。
多くの著名な研究者は、老化を歳をとることで起きる避けられないものとして捉えるのではなく、病気として捕らえています。つまり、老化は長い間の生活環境が細胞にもたらす害が原因で起こり、身体を退化させ、ついには身体の機能を破壊する病気なのです。
だから、他の病気と同じように、老化についてもその進行を遅くすることや治すことができると考えているわけです。
多くの科学者達は老化の根源と老化を遅らせる鍵はDNAにあると考えています。最近ではよく耳にする抗酸化ビタミンは、ガン、心臓病、関節炎や神経系の病気を防ぐのに効果があるといわれていますが、それは細胞に害を及ぼす老化を抑えるというメカニズムが働いているからです。だから、ほとんどの病気予防に関する研究は、老化をいかに抑えるかに焦点を絞っているのです。
老化を遅らせるためには、身体のあらゆる生理的な面を防衛する必要があり、科学者達は今、老化を防ぐ事のできる化合物の研究に没頭しています。まず最初に、世界中で200以上もの研究がなされた結果、果物や野菜を多く摂る人は、心臓病や癌になる危険性が約3分の1から2分の1減少する事が解っています。こういった人たちの血液を調べると、 ビタミンCやカロチン、ビタミンEや他、抗酸化栄養素(活性酸素の働きを抑える)の含有値が極めて高いのです。その間にも、試験管や顕微鏡、動物実験等の調査で、豊富な野菜食に補助食品を更に追加する事で、老化の進行を遅らせ、寿命を伸ばし、健康な体を保ち易い事が解りました。
1993年9月米国国立科学学会の会報誌の中で、老化研究の大家であるカリフォルニア大学バークレー校のブルース・アムス教授は「酸化物、抗酸化物と老化という退行性疾患」という論文を発表しました。その論拠は 細胞の遺伝子DNAへの酸化による害は、年齢と共に蓄積され老化の元凶となり、ガン、心血管系疾患、パーキンソン病や痴呆といった老化による疾患を引き起こす、ということです。
老化は、歳とともに増加したミトコンドリアから生まれるフリーラジカルが原因となって起きます。通常の代謝過程においてミトコンドリアから形成された活性酸素は、先進国における28歳以上の人々の病気や死亡の原因に大きく影響しています。
けれども歳と共に蓄積されるDNAの変異は食物に含まれている抗酸化物を摂取することで防ぐことができ、その結果として老化を遅らせる事ができます。

( 例 )
歳をとるとホモシスティンという物質が血液中に増えていきますが、このホモシスティンは血栓を作りやすくして、その結果心臓発作を起こしやすくします。
ホウレン草のような食べ物に多く含まれている葉酸やビタミンB6を摂取するだけで、ホモシスティンは減ります。
(栄養素を摂取することによって、老化の原因を一つなくし、心臓病を防ぐことができるのです)

歳をとると免疫力が低下し、ガンや感染病を引き起こします。
18種類のビタミンとミネラルを適量摂取することにより、免疫力は高まって、高齢者の感染病は半分に減らすことができます。
中年期には免疫機構の中枢となる胸腺が萎縮し始め、それと同時に病気と闘うT細胞をつくるチムリンというホルモンの生産も衰え始めます。
65歳以上の人が毎日たった30rの亜鉛を摂取すると胸腺の機能が回復し、20歳若い人と同じくらいのチムリンとT細胞が生産されます。

老化による脳の機能低下、即ち記憶の喪失、集中力の低下などはビタミンB12、B6、葉酸といったビタミンB群の欠乏によることが最近の研究で分かってきました。アルツハイマーやその他の痴呆症患者の20〜30%はビタミンB12欠乏です。
タフツ大学の国立栄養研究所のローゼンバーグ博士は、加齢と共に起こる精神疾患のほとんどはビタミンで予防あるいは修復できるといっています。
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オプティマル・ヘルスと老化 |
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オプティマルヘルスを維持しながら歳を重ねていくことをオプティマルエイジングといいます。
老化を防止するのにビタミンやミネラルなどの栄養素を大量に摂取することが有効であることが分かってきました。
老化はビタミン、ミネラルの欠乏症といっていいほど、加齢するにつれ人の体には大量のビタミンやミネラルが必要となってきます。

例えばビタミンCやビタミンE、ベータカロチン等は食物に含まれる量をはるかに超える量を摂取することにより、老化防止や生活習慣病の予防に想像以上に効果があるのです。
オプティマルヘルスを実現、維持していくにはサプリメントによるビタミン、ミネラルの大量摂取が必要で、加齢と共にその量も増やしていかなければなりません。
かつては、人間の成長に欠かせない栄養素や、欠乏することによって起こる欠乏症を補う栄養素という概念が基本になっていました。
ところが、人間の健康を老化のハッセージ現象ととらえ、老化の科学的プロセスがしだいに明らかになってきました。
その主なテーマが老化の元凶は何かにしぼられ、その悪玉の筆頭に活性酸素、それを誘因する化学反応としてフリーラジカルを軸に、老化科学の栄養学的側面に脚光があたることになったのです。
ビタミン・ミネラルの中には明らかに活性酸素、フリーラジカル反応に対しての抗酸化物質としての働きを持つものが多いのです。 |