栄養療法
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栄 養 療 法

これまでの医療は、健康か病気か、白か黒かの分け方しかなく、病気になったら薬で治すという考え方でした。しかし、糖尿病や高脂血症などの生活習慣病は、薬と食事の双方をコントロールすることで治療効果が上がり、薬も少なくてすみます。 特に薬を使って病気を治す前の段階、つまり病気になりかかっているグレーゾーンの人たちが、食事の取り方に気をつければ生活習慣病を防ぐことが分かってきました。

 生活習慣病の一歩手前は、全身の代謝のバランスが崩れかかっています。その段階で積極的に栄養管理すれば、病気のリスクを減らすことができます。早い段階で生活習慣の中にリスクを発見し、薬を使わないでリスクを減らす。これが栄養療法です。

 栄養療法は、食生活の改善を促し、内臓や血液の働きを正常化させ、細胞に必要な栄養素を与えることにより、人間が本来持っている自然治癒力を高めるものなのです。

 健康観が変わっていくにしたがって、ビタミンやミネラル等の栄養素の摂取に対する考え方も変わってきました。
 病気でなければいいというヘルスの考え方では、ビタミンやミネラルは欠乏症にならないだけの栄養所要量を摂取していればいいというものでした。

 しかし、より高いレベルの健康のためには栄養所要量以上を摂取する必要があることが分かってきました。



  ビタミンCにしても、必要な摂取量のレベルは何十段階もあります。

 欠乏症である壊血病を防ぐのに必要な摂取量
 結合組織のコラーゲンを滞りなく合性するのに必要な摂取量
 免疫システムを最高の状態に維持するのに必要な摂取量
 日常のストレスから受ける生理的ダメージを最小限に抑えるため
   に必要な摂取量 などなど

あなたがどのレベルまでをクリアしたいかによって、必要なビタミンCの摂取量は一日50rにもなるし、2000rにもなるはずです。そしてこれだけの量を食事だけから摂取することは不可能で、そのためにはサプリメントを利用する必要があるのです。



1994年アメリカで
栄養補助食品健康教育法(DSHEA)が制定(97年6月1日施行)され、
医薬品と食品の間に
サプリメントというものの位置づけが法的に認知されたのです。

 本来、私たちが健康的生活を送るためには、規則正しい生活習慣と栄養バランスのとれた食事をすることが重要です。

 しかし、現代においては、これはほとんど「理想」になっています。
 公害などの周囲の環境変化、喫煙、ストレス、医薬品の副作用、食品汚染などの有害条件が増加し、

 バランスのとれた食事だけでは健康は維持できません。

 そして我々人間のエゴによって地球のみならず、宇宙が毒されています。我々が食べるもの、着るもの、吸う空気、飲む水などへの化学物質の使用はだれでもその存在を認めるところです。

 栄養素の必要性は、現代の食べ物に含まれる栄養素が、連作、栽培方法の変化、輸送、保存、加工などによって少なくなっていることによります。

 科学技術庁の「日本食品標準成分表」で、そのことを調べてみましょう。
 日本食品標準成分表は、昭和26年に、16食品群558品目の標準的な成分組成をまとめたものです。
昭和29年に「改訂日本食品標準成分表」、
昭和38年に「三訂日本食品標準成分表」、
昭和57年に「四訂日本食品標準成分表」、
平成12年に「五訂日本食品標準成分表」と改訂されてきました。
 その中で、代表的な野菜に含まれるカルシウムとビタミンCを三訂、四訂と五訂で比較してみました。

可食100グラム当り

カルシウム

ビタミンC

三訂

四訂

五訂

四訂

五訂
ほうれん草

98r

55r

49r

100r

65r

35r

大  根

190r

30r

24r

90r

15r

12r

かぼちゃ

44r

17r

20r

20r

15r

16r

  上の図を見ると、カルシウムおよびビタミンC含有量は改訂されるごとに減ってきております。
   (ただし、かぼちゃに関しては四訂から五訂では少し増えておりますが)

     

 

食品に含まれる栄養素の低下

加工食品を多く食べることによる弊害


汚染化学物質の体内への侵入


これらに対処するための確実な方法として
栄養補助食品によって栄養素を補給することが近年注目されています。



 
栄養療法は食事療法とは根本的に違います。必要な栄養素を必要なだけ投与し、ライフスタイルの修正も重視して、病気を根本の原因から治療することを目的にした新しい医療のアプローチなのです。
 「分子矯正医学」とか「機能性医学」「メガビタミン療法」などと呼ばれる事もあります。

体の健康も、せんじ詰めれば、一つ一つの細胞の健康状態の反映と考えられます。本当の健康とは、個々の細胞が健全に各々の活動を営んでいるときに達成されるはずです。細胞が元気なら、組織も元気になり、あなたも元気になります。
 細胞たちを一つのこらずオプティマル・ヘルスにしてやれば、あなたもオプティマル・ヘルスを手に入れられるはずです。

 では細胞を元気にするには、どうしたらよいのでしょうか。

   細胞は栄養素で作られています。細胞を元気にし、100%の力を発揮させるためには、
必要な栄養素を必要な量、最適のバランスで供給することが基本になります。

「生命の鎖」理論

 人間の体の中では作れないために食事からとらなくてはならない必須栄養素が約50種類あり、それらは互いにつながって生命の鎖をつくっている。
 鎖を作っている小さな金属の輪にあたるのが、ビタミンCやカルシウムなどの栄養素と考えてください。それがつながってできているのが、命を支える「生命の鎖」です。
 ここで大切なのは、それぞれの栄養素を十分に、バランスよく供給するということです。カルシウムが一番重要だとか、ビタミンCがビタミンB12より大切だということではありません。
 50種類あまりの栄養素の一つ一つが、ほかの栄養素にはできない仕事を担当しています。それぞれがスペシャリストであり、代役はきかないのです。とり過ぎたり不足している栄養素があるとデコボコでいびつな鎖になるし、一つでも欠乏していればそこでチェーンは切れてしまいます。つまり健康を失うのです。 

 
   老化について 

 遺伝子情報の解読を目指す国際協力プロジェクト「ヒトゲノム計画」が日米欧各国で1990年頃よりスタートし、さらに老化に関する研究が進み、健康増進・病気予防に関する研究は、
老化をいかに抑えるかという課題に的を絞られてきました。
 この中で
活性酸素に対して抗酸化作用のある微量栄養素が着目され始めるとともにビタミン・ミネラル以外の栄養素(フィトケミカル・ファイトニュートリエントなど)も脚光を浴びるようになってきました。

 栄養療法はオプティマル・ヘルスの表現や実現、創造に照準が合っていて、そのターゲットとするところは老化です。
 これに対し、従来のオーソドックスな栄養学は、人間が成長するのに欠かせない栄養素やそれが欠乏することによって起こる様々な症状にベースが置かれていて、人生50年がその守備範囲と言えるでしょう。

 ところが栄養療法では高齢社会を元気に生き生きと享受しながら70歳代、80歳代を人生の黄金期として加齢してゆくこと、人生の充実感や喜びを表現しようとする考え方が根底にあるのです。

 従って、栄養療法は、長寿社会を最大限の健康を維持しながら生きることがベースであるので、サイエンスとしての基礎は、いかに老化を食い止めるかにあります。
 つまり、
老化の元凶である活性酸素やそれを引き起こすフリーラジカルの反応をどのように抑えるか、またはフリーラジカルによってダメージをうけた細胞膜や組織をどのように修復していくかというところに的が絞られているわけです。


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