瞑想と癒し
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 ここで紹介する「瞑想」とは、自分の心や身体にどのような障害があり、また何が起こっているのかを、精神を集中することによって探り出し、体に備わっている「自己治癒力」と「気のエネルギー」を最大限に利用してその探り出した障害を取り除くと共に、心と体をより全体のために調和させるという一種の内的な癒しであると言えます。

 さて、瞑想にはいろいろなやり方、流派があると思います。どのやり方がよくて、どれが悪いというのもではなく、それぞれのやり方で自分の内的世界を見つめて行くべきものでしょう。坐禅も瞑想の一種とお考え下さい。

 ここでは、おそらくどのやり方でも必ず習得しなければならない3つの原則を紹介し、それを基本にして瞑想を体験してみたいと思います。

 
3つの原則とは、1 調身 2 調息 3 調心です

調  身

 

 人間の身体は同じ姿勢を続けると苦痛を感じます。瞑想は同じ姿勢を続けると苦痛を感じるという法則を無視しなければなりません。そのコツはバランスなのです。

 身体のバランスがとれていれば、ちょっと練習するだけで、所定の時間は勿論、一時間以上も同じ姿勢を保つことが出来ます。

 そのためには結跏趺坐が最も適しています。この姿勢を取ると、身体を支える安定した土台(床に触れているお尻、組んだ脚、膝からなる三角形)ができ、その土台の上に背骨、肩、首、頭がうまく収まります。しかしながら結跏趺坐は相当訓練しないと出来るものではありません。

 ですから、結跏趺坐の変形として片方の足の甲だけをもう一方の大髄部に乗せて、もう片方の足は床につけたままでもかまいません。またあぐらをかく姿勢でもいいでしょう。とにかくバランスが左右前後均衡に取れればいいのです。


調  息

 

 息を調える、即ち呼吸法です。

 心と体(身)を繋ぐ要になるのが呼吸です。呼吸に、人間の身体の変化や心の変化がすぐそのまま現れてくることはご存じでしょう。

 呼吸は人間の精神状態と最も直接的に関わっていますし、その上、呼吸は身体機能としては自律していながら、他方では意識的に調整できるものです。従って、この呼吸法によって自分の身と心を調える工夫が可能になるのです。

 ここでは、丹田呼吸と呼ばれる呼吸法を紹介いたします。単純に腹式呼吸と考えていただいてもかまいません。

 上下の唇を軽く合わせ、舌の先を上顎に軽くつけます。そして肛門を軽く意識的にすぼめます(外肛門括約筋を少し緊張させる)。

 人体の前後正中線上には任脈と督脈と呼ばれる経絡がありますが、この二つの経絡の気の流れを交流させて、体全体の気の流れを良くするためにこのような事を行います。

 普通「深呼吸」というと、先ず息を吸うことを連想しますが、本末は字が示しているように、息を呼き切るところから始まります。

 下腹を絞るようにゆっくりと、息を呼き出します。

 ある程度呼き切ってしまうと、空っぽのスポイトに水がスッと吸い込まれるように、新しい息が腹にストンと入るようになります。

 この自然のリズムにのって、水泳の息継ぎの時のように大きく、しかも静かにゆっくりと息を吸います。

 吸った息はすぐに呼かずに、唇をキリッと結び、軽く踏ん張って下腹に留めます。そして、苦しくならない程度に、初めと同じようにゆったりと長く呼き出していきます。

 このとき、息を呼くときも吸うときも、無理のないように行うことが肝心です。あくまでも、呼吸を整え、本来の自然のリズムを呼び覚ますことが目的ですから、苦しい呼吸をして、かえって呼吸が乱れてしまわないように気をつけてください。

 呼吸の要領は「呼息を長く、吸息を短く」です。
 深く安定した呼吸が出来るようになると、下半身がますます安定し、丹田が充実してきて、体が次第に温まってきます。

調  心

 

 心を調えるというのは、心に浮かんでくる雑念、邪念などを否定して、無になるということではありません。人間に思考力や想像力がある以上、雑念が浮かんでくるのは当然です。雑念が起こってくることそれ自体は、生きていることの証でもあるのです。ただ、その雑念に捕らわれないようにすることが、大切なのです。

 具体的には体の異常が癒されていく状態をイメージしながら、気を巡らします。そして細胞や組織、器官が自己の中で調和していく様子をリラックスした状態で見つめていきます。

 そのうちに自分という存在が宇宙と一体化し、すべてが完全に調和する感覚を体験します。

 この時に自分の体内で癒しが始まるのです。

もし、このような瞑想をやってみたいと思われましたら、「調身」「調息」「調心」の各ページにお進みください。

調  身 調  息 調  心